ー製薬会社の研究者だった私が、なぜ整体サロンを始めたのか?ー

 多くのサロンの中から、私のサロンを見つけてくださりありがとうございます!製薬会社の研究者だった私が、なぜ整体サロンを始めたのか?その思いをお伝えしたく、まずは自己紹介させてください。

 私は人々の健康にかかわる仕事をしたいと思い、20年以上製薬会社で新薬開発の研究をしていました。特に微生物がつくり出す、薬になる物質を探すのが私の仕事でした。
 新薬が生まれる確率は本当にわずかで、「万が一」以下とも言われています。つまり、何万もの候補物質の中から、実際に医薬品として世に出せるのは数個しかないのです。「自分の手で病気を治せる薬を届けたい」という夢は残念ながら叶えることはできず、その後はバイオ関連の団体で働くようになりました。
 これまで大きな病気や怪我をしたことはないのですが、50歳をすぎて長年続けていたテニスもやめた頃から徐々に自分の体に不調を感じるようになり、それまでは気にしなかった健康情報にも目を向けるようになりました。

 そんな時に、パンに含まれているグルテンというタンパク質が健康のためには実は良くない、という話を家族から聞きました。信じられない思いもありましたが、科学者の端くれである以上、自分の体で実験して確認してみる事にしました。
 そこで、小学校以来50年近く続けてきた朝食の食パンという習慣をやめる、という決断をしました。これは非常に勇気がいることでしたが、家族が毎朝おにぎりを作って応援してくれたおかげで、思い切ってパンを断つことに成功したのです。

 すると驚いたことに、長年悩んでいた便通の悩みが嘘のように改善しました。以前は食べるとすぐにトイレに行きたくなってしまい、出勤ルートにあるトイレの場所を把握しておかないと不安でした。
 しかし、ご飯食に変えてからは便通が非常に規則的に来るようになり、そのような心配からは解放されました。長年、どこへ行くにもトイレの心配がつきまとっていた私にとって、それはまさに解放であり、心も体も軽くなるような本当に嬉しい変化でした。

 この事から、パンに含まれるグルテンが実は私には合わないものだったという事を初めて認識しました。小学校の頃からずっとパン食だったのに、まさかそんなことが原因だったなんて想像すらできません。私の50年間は何だったんだ!という思いもありましたが、トイレの心配から解放された喜びの方が上回っていました。

 この経験を通して、世の中にはたくさんの健康情報があふれていますが、常識にとらわれずに自分でしっかり見極めることの大切さを思い知らされたのです。特に、そんなこと(パン食が自分には合っていない)があるはずがないと長年思い込んでいても、実は少しだけ何かを変えてみる(朝のパンを止めてみる)だけでウソのように健康になれるという貴重な体験をすることができました。

 健康情報は巷にあふれているので、他にもよく探せばきっとこのような情報がたくさんあるはず、と思った私は、自分の感性に合うと思ったYouTube動画を探していくつかの動画を定期的に見るようになりました。そんな中で、「肩甲骨剥がし」で有名だった山内義弘先生のYouTube動画に出会ったのです。

 すると、施術家ではない一般の人向けに山内先生の技術を教えてくれる講座の体験会があるというので、参加してみました。この先生の動画は、他の人の動画とは違って不思議な動きをするけれどもなぜか結果が出る人が多いということで人気があります。そのため知的好奇心の強い私としては、体験会に出ることでその秘密に触れられるのではないか、と思ったのです。

 その体験会では、不思議な動作で体の動きがよくなるという体験をさせてもらいましたが、何よりも「不要な手術と薬を世の中からなくしたい」という山内先生の熱い思いに深く共感しました。特に「手術と薬をなくしたい」ではなく「不要な手術と薬をなくしたい」というところに強く惹かれたのです。
 手術や薬を全否定するわけではない。でも工夫によって無駄な薬や手術は減らせるのではというこの「不要な」という表現には、製薬会社出身ではあるがコロナワクチンの問題を通じてこの業界のあり方に強く問題意識を感じている人間としては特に共感できるものだと感じています。

 また、製薬会社勤務時代から「人々の健康に貢献したい」という強い気持ちがありましたが、自分の作った薬で貢献するという直接的な関わりが持てなかったことに、ずっと心残りがあったのです。でも、この技術ならきっと目の前の困っている人を助けられる!そう確信して、「シンデレラリッチ・セラピスト養成講座」の1期生として参加し、今年の6月に無事に「山内流認定セラピスト」として卒業しました。

 この講座で様々な技術を学ぶうちに、動いてつらい痛みは、ほとんどの場合は山内流の施術で改善できることがわかりました。YouTube動画では色々な動きの理由については説明してくれませんが、講座を受けた今ではこの動きの持つ意味もよくわかります。そしてそれが非常に理にかなったものであることもわかるようになっています。

 山内流は、誰もが痛みの原因を突き止められる非常に明快で実践的な技術です。施術の理由をきっちりと説明できるので、お客様にも納得していただけるに違いないと思いました。
 そしてこういう技術であれば、自分や家族のためだけでなく、1人でも痛みで困っている人のためにこの技術を使いたい、と思ったのです。

 今回このサロンを開くことで、私の長年の夢だった「人々の健康に貢献する仕事がしたい」という願いに一歩でも近づき、1人でも多くの人の健康に役立ちたいと思っています。

 最後に、なぜこのサロンの名前が「JIBUN+(じぶんプラス)」なのか、ということにも触れておきます。JIBUNは私の名前の「ぶんじ」をひっくり返したものです。そして、このサロンに来ていただいた方々が、「自分」自身の体の声に耳を傾けてその声に応えることで、健康に対する意識も向上()し、今まで以上に健康で豊かな人生を送っていただきたいという強い願いを込めています。
 「JIBUN+(じぶんプラス)」では、施術を行って痛みを和らげることはもちろんですが、その後のフォローも、セルフケアの指導によってご自分の体のメンテナンスをご自分でしっかりできるようにします。さらに、オンラインでの情報発信を通じて、正しい健康情報や食生活に関する情報を多くの人に届けて、1人1人がじぶんの健康にプラスになるためのサポートをしたいと考えています。

 「JIBUN+(じぶんプラス)」では、「不要な手術と薬をなくしたい」という山内先生の理想のうち、施術をすることで「不要な手術」を減らして行くことに、よりよい食生活と適切な運動(オンラインで情報提供を予定)で「不要な薬」についても減らして行くことに貢献できると思っています。結果として、ここに来てくれた人たちの健康寿命を延ばしていくことが可能だと信じています。

 このサロンが、皆様にとって心と体の健康を取り戻せる、そんな場所になれるよう、精一杯努めてまいります。どうぞお気軽にご相談ください。
(2025年8月)

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